SDGs朝刊特集 掲載記事アーカイブ

熊本県立宇土高等学校

持続可能な社会に向けて、さまざまな活動に取り組む熊本県内の高校生のインタビューをシリーズで掲載します。

監修/澤 克彦(EPO九州)

 

不知火現象を研究 全国総文祭で2位

宇土高校3年
徳丸 幸樹さん

 

宇土高校3年
徳丸 幸樹さん

 宇土高校の科学部には物理や化学など六つの班があり、私は5月末まで地学班の班長を務めていました。地学班は2018年から「不知火現象」の研究に取り組んでいます。

 不知火は八朔(旧暦8月1日)の夜に八代海で見られた現象で、蜃気楼の一種とされています。昔は毎年のように出現したそうですが、最近は観測されず、研究しているのも宇土高だけになってしまいました。

 不知火が見られなくなった原因は、干潟の減少や河川の水量減などが考えられますが、漁船が減っているのが一番大きいと思います。赤潮が発生するなど海洋汚染が進んで漁獲量が減れば漁船も減り、いさり火もなくなります。いさり火がないと不知火は見えません。

 地学班は23年に室内でヒーターや光源を使って不知火現象の再現に成功。さらに翌年には、地元の漁師の方に光源を積んだ船を出してもらい、不知火の撮影に成功しました。それらの研究が評価されて、昨年の全国高校総合文化祭の自然科学部門で2位になったのはとてもうれしかったです。

地域の方からは「昔は不知火がよく見られた。何十年ぶりかにまた見てみたい」という声を聞きます。そんな思いに応えられるように、後輩には研究を進めてもらいたいですね。

 

5月に開催された県高等学校総合文化祭では、今までの研究結果をまとめたパネルを展示した=5月30日、熊本市の熊本県立劇場(宇土高校提供)

 

 


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