持続可能な社会に向けて、さまざまな活動に取り組む熊本県内の高校生のインタビューをシリーズで掲載します。
監修/澤 克彦(EPO九州)
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天草高校3年
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天草高校3年 |
天草高校に入学してすぐ科学部に入り、今は副部長を務めています。科学部は、稚魚のすみかとなる海草のアマモや、ゲンジボタルなどの研究に取り組んでいます。私はDNAに興味があり、ホタルのことはあまり知らなかったのですが、ホタルのDNAを研究しているホタル班が面白いなと思って入りました。
科学部のホタル班は活動を始めて10年目。ホタルが好きだった先輩方が、天草のゲンジボタルの発光周期が他と違うのでは、と気づいて研究を始めました。天草はホタルの名所が多いのですが、「最近はホタルを見ることが少なくなった」という地域の方の声も研究を進めるきっかけになりました。
ホタルのDNAを自分たちの手で抽出して調べた結果、天草のホタルは独自に進化した固有の種であることが分かりました。発光周期も他の地域と違います。その特異性や天草固有の遺伝子を守るためにも、他の地域のホタルを捕ってきて放すのは絶対にやめてほしいです。
ホタルの研究はすごくやりがいがあります。それまで分からなかったことが分かっていくのが一番楽しいですね。私は自然が豊かで地域の方が優しい天草が大好きです。そんな天草の自然を守っていくためにも、後輩たちに研究を進めてもらいたいです。
※辻愛珠さんの「辻」は一点しんにょうが正式表記

日本昆虫学会第85回大会での研究発表の様子=2025年9月、神奈川県の東京農業大学厚木キャンパス(天草高校提供)