企業の取り組み

株式会社 再春館製薬所

住所
上益城郡益城町寺中1363 -1
電話
096 - 289 - 4444
URL
https://www.saishunkan.co.jp

自然への感謝を忘れず、頂いた恵みを大切に

 株式会社再春館製薬所は、人間が本来持つ自然治癒力や自己回復力を最大限に引き出すことを目指す、漢方の製薬会社です。「人間も自然の一部である」との漢方の考え方にのっとり、自然への感謝を忘れず、頂いた恵みを大切に使いたいと考えています。そのため、太陽光発電パネルの設置や生薬の煎じカスの堆肥化など、長年に渡って環境への取り組みに力を入れています。

幻の植物・不知火菊を商品化し、地域の宝に

 

 再春館製薬所は熊本大学と共同で進めていたANL(加齢に関するたんぱく質)の研究の中で、ひとつの植物と出会いました。それが宇城市の不知火地方でのみ栽培される希少な花「不知火菊」です。

 

不知火地方では、古くから万能な目的で、乾燥させた花びらを煎じて飲用されてきた

 

 ANLの抑制に有用な原料を探す過程で、400種以上の植物を調査した結果、活性と安全性がともに高く、刺激も少なかったのがこの不知火菊だったのです。希少種のため地域の方とともに試験栽培を行い、サステナブルな生産体制を整えることで、基礎化粧品への配合を可能にしました。

 

元々はデコポンの木の間に自宅用にひっそり育てていた不知火菊が、ドモホルンリンクルの効果を支える重要な植物に

不知火菊を製品に導入するようになり7年が経過。栽培量は30倍、生産者は6名から15名に増加しており、地域の雇用拡大に貢献している

 

 再春館製薬所は、不知火菊の産地である宇城市と連携することで、地域に多くのメリットを生み出せると見込んでいます。まず、耕作放棄地の活用と農家の雇用創出。そして原料の一次加工業者への支援充実、花畑の美しい景観を利用した観光資源への活用などです。地域の宝を見いだし未来につなぐことで、経済的・社会的に意義ある製品づくりを行なっていきます。