企業の取り組み

株式会社 肥後銀行

住所
熊本市中央区練兵町1
電話
096-325-2111
URL
https://www.higobank.co.jp/

2022年くまもとSDGsアワードで大賞(牽引部門)を受賞

 株式会社肥後銀行は、熊本を地盤にした地方銀行として地域経済の発展に寄与。2018年にはサステナビリティ推進室を設立し、全行を挙げてSDGs推進に取り組んでいます。企業のSDGsの取り組みを支援するコンサルティングや国連原則に沿ったファイナンスを実行するなどESG金融促進にも努めており、2022年くまもとSDGsアワードで大賞(牽引部門)を受賞しました。

自治体との連携強化 SDGsの普及啓発に尽力

 肥後銀行は経営の根幹にSDGsを据え、パーパス(企業の存在意義)に「より良い未来を創造する」ことを明記し、全行挙げてSDGsへの取り組みを実施しています。そこで蓄積した知見・ノウハウに基づき、2020年4月、県内企業へのSDGs浸透を目的にSDGsコンサルティングを開始。企業がSDGsを経営に落とし込むことを伴走型で支援するとともに、国連原則に沿ったファイナンスを実行するなどESG金融促進にも努めています。また、サステナビリティの輪を広げていくために、企業や自治体などあらゆるステークホルダーと連携を強化しています。

 SDGs未来都市の熊本市と小国町とは「SDGs推進に係る連携協定」を締結。SDGsの普及啓発のほか、さまざまな社会課題の解決にも取り組んでいます。また、2022年にSDGs未来都市に選定された八代市と上天草市からは、SDGsに関する普及啓発業務を受託。市民向けシンポジウムや企業向けセミナーの実施を支援しています。今後も企業や自治体との連携をさらに強化し、県内のSDGs普及啓発に尽力していきたいと考えています。

 

熊本市との連携

さまざまな課題の解決に向け活動中

 SDGsの目標「1.貧困をなくそう」「12.つくる責任 つかう責任」に資する取り組みとして、家庭で不要となった子ども服を回収して必要とする人へ渡す衣料品回収プロジェクト「KUMAMOTO RE:Wearプロジェクト」を2022年6月と12月に実施しました。熊本市・県内企業とも連携し、段ボール200箱分の衣料品を回収。児童養護施設への寄贈に加え、一般市民への配布も行い、配布会場には400名が来場しました。

 

 また、コロナ禍において貧困問題に直面している学生や支援を必要とする人を対象としたフードドライブ(家庭で余っている食品を集めて、必要としているところへ寄付する活動)も行っています。初めて実施した2021年6月には、連携した熊本市、企業から1533.4kgの食品が集められ、528名の学生に配布しました。

 

八代市との連携

市民向けシンポジウムを支援

 取り組みを支援した「やつしろSDGsキックオフシンポジウム」では、SDGsの本質を体験的に理解できるカードゲームを地方経済総合研究所運営のもと行いました。その他、八代市長によるキックオフ宣言、同市内企業や同市内高校生の取り組みの紹介、経営者や高校生、行政職員によるパネルディスカッションなどを通じて、市民約200名が来場し、シンポジウムテーマである「今日からできる身近なSDGs」を考える場となりました。同市内の高校生が企画した、不要になった参考書や小説、絵本を回収してシンポジウム会場で必要な方へ寄贈する「RE:Bookプロジェクト」も行われました。

 

上天草市との連携

企業向けセミナーを開催

 上天草市内に事業所のある企業向けにセミナー(基礎編、応用編の全2回)を実施しました。セミナーでは、まずSDGsの基本を理解してもらい、「選ばれる企業」「持続可能な企業」の実現に向けてSDGsをどのように経営に取り入れていくべきかを考えました。具体的には、天草池田電機株式会社など同市内ですでにSDGs経営に取り組んでいる企業の事例を紹介。さらに参加企業が自社の事業活動とSDGsとを紐づけするワークショップなどを実施することで、企業のあるべき姿の検討や地域課題の解決に向け貢献できる取り組みなどを検討するきっかけを創出しました。