白鷺電気工業は1947年2月の創業で、58年に現在の社名に変更しました。電気工事会社として、暮らしや産業を支える電力設備や通信設備の建設から保守管理まで一貫体制で取り組んでいます。長年、環境経営(環境保全を重視した経営手腕)も推進しており、本社社屋にはエネルギーを地産地消するZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を導入しています。
白鷺電気工業は環境保全や働きやすい職場づくりに積極的で、新しい取り組みにも次々と挑戦しています。その一つが、電力の需給調整市場への参入です。電力は需要と供給が一致しないと不具合が生じるため、同市場は需給バランスを保つための「調整力」を取引しています。同社とグループ会社のしらさぎエナジーは、社有の電気自動車(EV)を活用して調整力を提供。共同で事業に取り組む住友商事によると、EV活用による同市場参入は日本初とのことです。
一方、不妊治療と仕事を両立しやすい職場環境づくりも進め、県内で初めて「くるみんプラス」に認定されました。「くるみん」は次世代育成支援対策推進法に基づき、従業員の仕事と家庭の両立を支援する企業を認定する制度。「プラス」はさらに、不妊治療の休暇制度の整備など一定の要件を満たす必要があります。