株式会社エバーフィールドは「高機能・高性能な木造住宅で、住む人の健康と地域環境を守る」とのコンセプトのもと、住宅を中心に商業施設や店舗の建築も手掛けています。木材生産から製品廃棄までサプライチェーン全体での環境負荷低減を目指すとともに、地域材の活用を積極的に行うことで地域の森林保護や林業振興にも寄与しています。
SDGsが社会に浸透しつつある近年、実態の伴わない見せかけの状態である「SDGsウォッシュ」が問題視されています。そこでエバーフィールドでは、自社の取り組みを見直し、〝真のSDGs〟を追究。アクションごとに周囲にどんな変化をもたらすことができるのかを想像した上で、持続可能な世界のためにできることを、はっきりと目に見える形で実行するよう心掛けています。
建築会社であるエバーフィールドが第一に考えるのは、お客様の心身の健康です。「健康で長生きするための住まいづくり」をテーマに、耐震等級3以上、長期優良住宅、ZEH仕様を標準としています。数値の上での性能よりも体感できる快適さを追求し、健康にも環境にもやさしく長く住み続けることのできる本当の意味での省エネ住宅を目指しています。
また、サプライチェーン全体での環境負荷低減を志向するとともに、小国町森林組合と連携して地域材を積極的に活用することで地域の森林保護や林業振興にも寄与しています。2019年には構造材から仕上げ材まで全てに小国杉を使用した高性能住宅を施工。地元の山で伐採した木を地元の製材所で加工し、阿蘇の地熱で乾燥させる、正真正銘の地産材です。また、伐採後の山に植林を行うことで森林資源の循環も促進。このアクションが長い年月を経て地球環境にもたらす波及効果は決して小さくないと見ています。
このように、エバーフィールドでは物事の全体を俯瞰(ふかん)で見て、持続可能な世界のためにできることを身近から考えるよう努めています。質の高い木材や生産者を正当に評価し、適正な価格で取り引きをすると、森林産業が豊かになり、人材の育成につながります。誰もが働きやすい環境をつくれば能力のある人が集まり、ジェンダー平等につながります。これらの小さな輪が無数に連なることで大きなうねりが起き、そこで初めて世界や地球に影響を及ぼすと観ずるからです。
加えて、「持続可能な世界のためには持続可能な取り組みを実行することが重要」ととらえ、利益を度外視した取り組みは行いません。また、「還元とは利益を生み出すことで初めて可能になることである」との信念から、リスクとその影響を把握し、いつ、どの目標に取り組むべきかを見極め、定めた目標を達成するためのプロセスを計画。表面的な取り組みではなく、経済、環境、社会、それぞれのバランスが取れたアクションを起こすこと。それが地域の工務店として意義のあるSDGs活動だと信じています。